カブトムシ・クワガタの捕まえ方

遊び

夏場の子連れファミリーキャンプでの楽しみの一つに、昆虫採集がありますね。

僕の場合、キャンプ場ではバナナトラップを使ったカブトムシ・クワガタ採りをすることが多いです。

この記事では、バナナトラップが有効な理由と、その作り方、トラップの仕掛け方について紹介します。

カブトムシ・クワガタを採集する前に
捕まえたカブトムシやクワガタを飼育する場合は、事前に飼育する環境を用意しておきましょう。飼育方法は以下の記事にまとめたので参照してください。
カブトムシ・クワガタの飼い方
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飼育可能な数にも注意してください。飼いきれないほどの数を持ち帰ると持て余してしまうので、自分が飼育できる数だけを厳選して持ち帰るようにしましょう。

カブトムシやクワガタを引き寄せるには?

まず、カブトムシやクワガタがどうやってエサである樹液を見つけているのでしょうか?

以下は、Wikipediaからの引用です。

カブトムシは樹液の糖分が樹皮の酵母や細菌によって発酵した産物であるエタノール(エチルアルコール)や酢酸などの匂いを頼りに餌場を探すため、この習性をトラップに利用することができる。よく子供向けの本に紹介されている樹木に蜂蜜や黒砂糖を煮詰めたものをハケなどで塗る方法は、蒸発したり雨で流れたりして効果が持続する時間は長くない。このため広く使われるのはバナナトラップというものである。

出典 : カブトムシ | Wikipedia

カブトムシは、エタノールや酢酸などの匂いでエサ場を見つけているんですね。

実は、バナナトラップもこの習性を利用してカブトムシやクワガタをおびき寄せるものなのです。

 

いきなりバナナトラップの作り方に入る前に、まずは自然界の樹液がエタノールや酢酸の匂いを出すしくみについて考えてみます。

このあたりの話はどうでもいいという人は、バナナトラップの作り方まで飛んでしまっても大丈夫です。

樹液からエタノール・酢酸の匂いがするわけ

上記のWikipediaからの引用にもちらっと書いていますが、エタノールや酢酸は、樹液が発酵することによって作り出されています。

この発酵には、以下に説明する2種類の発酵があります。

アルコール発酵

糖を分解し、エタノールと二酸化炭素を生成するのが、アルコール発酵です。

アルコール発酵は、以下の化学式で表されるように、エタノールと二酸化炭素を発生します。

   C6H12O6(ブドウ糖) → 2C2H5OH(エタノール) + 2CO2(二酸化炭素)

アルコール発酵は、嫌気性発酵という、酸素がない環境で活発になる発酵です。
このことは、バナナを発酵させる際に重要なポイントになります。

樹液のアルコール臭は、樹液に含まれる糖分が、アルコール発酵により生成されたエタノールの匂いなのです。

酢酸発酵

エタノールを分解して酢酸を生成するのが、酢酸発酵です。

酢酸発酵の化学式は以下のようになります。

  C2H5OH(エタノール) + O2(酸素) → CH3COOH(酢酸) + H2O(水)

この式を見てもわかるように酢酸発酵は、アルコール発酵と違い、好気性発酵という酸素が必要な発酵です。このこともバナナトラップを作るうえで重要なポイントになります。

樹液の酸っぱいような匂いは、このような反応で生成された酢酸によるものなのです。

よく効くバナナトラップを作るには?

カブトムシやクワガタがよく集まるバナナトラップを作るには、バナナをアルコール発酵と酢酸発酵で発酵させることにより、エタノール・酢酸の匂いを出すようにすることが必要です。

ではこれから、これらの発酵をうまく利用したバナナトラップの作り方を紹介します。

カブトとノコギリクワガタ

バナナトラップの作り方

バナナトラップの材料

まずは、バナナトラップの材料について説明します。

分量については、バナナトラップ1つ分の目安です。複数のトラップを用意する場合は、適宜分量を増やしてください。

とはいえ、以下の分量はかなりざっくりしたものです。感覚的な分量だと思ってください。
実際に僕もわざわざ計量したりしていません。
毎回適当な分量を混ぜて作っていますが、カブトムシ等の集まり具合に差があるような実感はありません。

必須
  • バナナ : 1本
オプション
  • 砂糖 : 大さじ1杯
  • ドライイースト : 小さじ1杯
  • 焼酎等の酒類 : 50cc
  • 食酢 : 20cc

バナナ

バナナトラップなのでもちろんバナナが必須です。

基本的にどんなバナナでも良いですが、理想はよく熟れて甘くなったものです。

例えば、食べきれなくて冷凍しておいたものなどでも十分です。

砂糖・ドライイースト

どちらもアルコール発酵を速く進めたい場合に入れると良いです。

砂糖はアルコール発酵の原料になります。よく熟れたバナナを使うときは入れなくても良いと思います。

ドライイーストは発酵を速めるために入れます。発酵させる時間が充分に取れる場合は不要だと思います。

焼酎

エタノールを補充するためのものです。

バナナの発酵がしっかりできていれば不要だと思います。

バナナトラップを仕掛けた直後から強力な匂いを出すためには有効だと思っています。

酒の種類は、焼酎でなくても(ビール、ワイン、料理酒など)大丈夫です。
未成年の人は無理して手に入れるほどの必要性はないでしょう。発酵を十分にするだけで充分です。

酢酸を補充するためのものです。

これもバナナの発酵で生成されるものですが、ちょっと注意が必要です。

この後に説明するバナナトラップ造りの工程では、酢酸発酵はおきません。
酢酸発酵はバナナをビニール袋から出した時から始まります。

嫌な匂いが強いこともあり、普通はトラップを仕掛ける直前までビニール袋に入れておくと思います。
そのため、トラップ設置直後から酢酸臭を出すためには、酢を入れておくほうが良いでしょう。

手順

1.バナナを適当なサイズに切る

バナナを皮ごと1cm程度の輪切りにします。

バナナ輪切り

これは人によって様々なやり方をしているようです。
皮ごと丸のまま使う人もいますし、全部潰してしまう人もおおい(むしろこのやり方のほうが主流?)です。

僕の場合、ぐちゃぐちゃバナナはトラップの設置や回収時に吐きそうになるため、輪切りのまま潰さずに使います。

2.すべての材料をビニール袋に入れる

切ったバナナをビニール袋に入れます。ビニール袋は密閉しやすい丈夫なものがよいです。
ジップロックなどのチャック付き袋が使いやすいです。

バナナ+砂糖

ジップロックにバナナ(皮ごと)と砂糖・焼酎・酢を入れます

材料を入れたらビニール袋の口をとじてください。

バナナ+焼酎

材料をすべて入れたら、空気を抜いてバナナ全体がひたひたになる状態で袋の口をしっかり閉じます。

これは、先に述べたようにアルコール発酵が嫌気性発酵なので、酸素を遮断するためです。

3.暖かいところに置く

日当たりの良いところなど、暖かいところに置きます。

アルコール発酵が一番活発になる温度は30~40℃です。

夏場の昼間に日当たりのいい場所においた場合で、以下の期間熟成させるのが目安です。

  – ドライイーストを入れた場合は半日から1日(午前中にに発酵を始めて夕方にはできるくらい)
  – ドライイーストを入れない場合は2~3日程度

アルコール発酵が始まると、二酸化炭素が発生するのでビニール袋が膨らんできます。
破裂しないように、適宜ガス抜きをしてください。

バナナ+発酵

写真の用にダンボールに入れる必要はありません、ただ、万が一発酵が進みすぎてビニール袋が破裂したりしたときのために何らかの対策はないよりあったほうが良いと思います。

これでバナナトラップの材料は完成です。

バナナトラップの設置と回収

場所

あたりまえのことですが、付近にカブトムシやクワガタのいるところでないと、採れません。

では、カブトムシやクワガタがどのようなところにいるかというと、クヌギやコナラの多い雑木林になると思います。

杉などの針葉樹林にはほとんどいないです。

時間帯

カブトムシやクワガタは、日の入り頃に活動を始めます

そして、一旦餌場を見つけると、ライバルに追い払われない限りその場に留まったままあまり移動しません。

カブトムシたちが活動を始める日の入り前にはトラップの設置を終えておくようにしましょう。

周囲に危険(蜂の巣など)が無いことを確認したり、トラップの設置を楽にするためにも、明るいうちに済ませておくのがベストです。

設置方法

バナナトラップのしかけ方には、大きく分けて下の2通りあります。

木に直接塗る

潰したバナナを直接木の幹に塗ります。

数日以内に跡形もなくなるので、場所によっては回収の必要がなくなるため、楽な方法です。

公園や遊歩道脇など、昼間に他の人が立ち入りやすい場所の場合は、水で流す等の後始末が必要です。
強い匂いが迷惑になることと、昼間はスズメバチが寄ってくることがあり危険なためです。
ネットに入れてぶら下げる

バナナをストッキングやキッチンで使う生ゴミネットなどに入れて、木の幹にぶら下げます。

木の幹に接するように設置するのがポイントです。

木の枝からネットをぶら下げるようにすると、カブトムシたちはなかなかトラップを見つけることができないようです。

回収が楽で、数日は再利用できるので、日替わりでいろいろな場所を試してみることもできます。

木に塗る場合と同じく、場所によっては昼間のうちは一旦回収する必要があります。
さらに、最後に使ったあとの回収を絶対に忘れないようにしましょう。
ネットを放置してしまうのは、ゴミを捨てるのと同じことになってしまいます。

確認・回収

トラップを仕掛けてしばらくしたら、カブトムシやクワガタが来ていないか確認します。

最もカブトムシやクワガタを採りやすい時間帯は、20~22時頃といわれています。

一旦エサにありついたカブトムシゃクワガタは、簡単には場所を移動しません。一晩で何度か確認する場合でも、2時間に一回確認に行くくらいで充分です。

僕の場合、バナナトラップを仕掛けるのはキャンプ場の場合が多いので、消灯時間である21~22時前に一回確認し、そのまま回収してしまうことがほとんどです。
先にも述べましたが、その日のトラップの確認がすべて終わったら、回収・後始末を忘れないようにしてください。

他に用意しておきたいもの

軍手

暗い中で林の中の足元が不安定な場所をあるくので、とっさに木の枝や幹を掴んだりすることがあります。

棘が刺さったりしないよう、軍手などをしておくと安全です。転んだりすることもよくあることですしね。

懐中電灯

くらい時間帯に行くなら必須です。

手持ちタイプよりも、両手が使えるヘッドライトの方が便利です。

ヘッドライトの場合も、以下のような比較的広範囲を照らせるタイプのものが望ましいです。

その他

虫かごは忘れませんよね?

虫除けもあったほうが良いですが、カブトムシについてしまわないように注意してください。

虫さされや擦り傷対策には、長袖・長ズボンで行くことをおすすめします。

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