WILD-1、スポーツオーソリティ、エルブレス、各メーカーの直営店やアウトレットなどなど、かなりの店舗を見て座れるチェアにはすべて座った結果、ヘリノックスのサバンナチェアを購入しました。
チェアの交換を考え始めてから購入まで、結局半年ほどかかりました。
この記事では、チェアを買うにあたって様々なチェアに座ってみた感触や実際に使ってみた感触をレビューします。
チェアを買った理由
今回、新たにチェアを買った理由は、別記事に書いたように、キャンプのスタイルをハイスタイルからロースタイルに変えるためです。
そしてそもそもロースタイルに変えた理由は、収納時のサイズを小さくするためです。
そういうわけで、軽量で(畳んだときに)コンパクトであることが新たに買うチェアの必須条件となっていました。
買ったもの
最初に、実際に購入したものを紹介します。
チェア
ヘリノックスのサバンナチェアです。
大型店ならどこにでもある印象のヘリノックスのチェアですが、実際に座って確かめることができるのは人気のチェアワンだけだったりするんですよね。
ヘリノックスの正規代理店でもあるモンベルの大型店に行くと、取り扱いのほぼ全種が置いてあります。
店員さんに声をかけたら、快くすべてのチェアに座らせてもらえましたよ。
まず、人気のチェアワンですが、これは僕に合いませんでした。
僕は自分では日本人の標準体型だと思っていますが、ちょっとお尻が窮屈だったんですよ。
チェアワンだけでなく、チェアツーやムーンライト等、他のモデルも同様でした。
さらに、ヘリノックスだけではなく、各メーカーで販売されているパクリインスパイア商品までもが同様にお尻が窮屈だったんです。
そんな中で、実際に座ってみた中では唯一サバンナチェア(モンベルサイト)だけは座面が広くなっており、座ったときの窮屈感が全然ありませんでした。
座面の高さがちょっと高めで、これはハイスタイルになれていた僕にはむしろしっくりくる感じです。
布地の形が工夫されていて、肘掛けがついている(ちゃんと肘掛けとして機能しました)のも良かったです。
背もたれが頭まであるのも良いですが、それだけに収納サイズは大きくなります。だいたいチェアワンの倍くらいですかね。
それでもそれまで使っていたコールマンのチェアの半分くらいにはなるので良しとしました。
一番のデメリットはなんと言っても値段の高さですね。購入したときは「やっといいチェアみっけた!」って、テンションアゲアゲだったのでだったのでいっちゃいましたが、2脚で税込み6万円オーバー!!!!!
ほんとはテーブルも買い替えたかったのに、さすがに諦めましたよ。
ベンチ
ロゴスのグランベーシックチェアfor2です。
子供用に買いました。
ベンチは大きくって、そもそもの目的である収納サイズの小型化に逆行するようですが、普段自宅でも子供部屋で使うので、収納サイズはゼロです。収納しないので。。
ベンチといえば、キャプテンスタッグの通称「鹿ベンチ」が定番であり、サイズ・重さ・座り心地もほぼ一緒でしかもちょっと安かったです。
ロゴスにしたのは、専用カバーが良かったからです。
自宅ではカバーをつけてソファーっぽく使っており、キャンプの際はカバーを外してベンチにしています。
鹿ベンチはもちろん、他にコールマンのベンチにも座ってみましたが、ぶっちゃけベンチはどれも一緒でした。
惜しみつつも買わなかったもの
ここでは、実際に購入までは行かなかったけれども、実際に座ってみて特に良かったと思うものを紹介します。
パチノックス
各社から販売されているヘリノックス風のチェアを、巷ではこう呼ぶことがあるようですね。
ヘリノックスのパチもん(模倣品)ってことのようです。そもそもヘリノックスがオリジナルなのかどうか、僕は知りませんけど。。
(もしオリジナルで特許権なり意匠権なりの取得もせずにあんな値付けをしているんだったら、それはパチもん作ってくださいって言ってるようなもんだよ。)
いろいろと座って確かめましたが、どれもサイズ、重さ、座り心地ともにヘリノックスと変わりませんでした。
お尻が窮屈なことまで一緒です。
耐久性の違いとかまではわかりませんが。。
僕がパチノックスにしなかったのは、サバンナチェアと同じタイプのものがなかったからです。それがあっておなじ座り心地だったら、おそらく値段のやすいそちらを選んでいたと思います。
ヘリノックス以外のメーカーで販売しているものは、ほとんどチェアワンのそっくり品ばかりなんですよね。
スノーピーク ローチェア30
後に述べるフレームが当たる問題さえなければ、座り心地はヘリノックスのサバンナチェア以上だったと思います。
これにしなかった理由の1つが、収納サイズと重さが大きいことです。
僕の目的である、コンパクト収納にならないので意味がありませんでした。
ただ重いぶん、安定感はバツグンでしたよ。まさにスノーピークって感じですね。
それと、もう1つの理由は僕の体型に合わなかったことです。
僕は別にデブではないと自分では思ってますが、このチェアの背もたれの両脇のフレームが両肩にあたるんです。
構造的に肩の位置にフレームがないヘリノックスのサバンナチェアと違って、これがすごく気になりました。
コールマン コンパクトフォールディングチェア
座り心地はヘリノックスタイプよりもきっちりした感じで食事とかはしやすそうでした。
値段が安くて重量もまあまあ軽い点も良いですね。
収納は二つ折りタイプで、結構薄くなります。うまいことどこかに収納できる隙間を作れば良いのかもしれませんが、僕はこれがだめでした。
ヘリノックスのサバンナチェアは、コンテナボックスに入れちゃってるので移動も含めて楽なんですよ。
それと、チェアに座ってだらっとするにはやっぱりハイバック(背もたれが高い)のタイプに分がありますね。
逆に食事やテーブルでの作業にはこちらのほうが良いと思います。
キャンプで使ってみた感想
最後に、実際にキャンプで使ってみた感想を述べます。
サバンナチェアのゆったり感は素晴らしいです。まさに「人をだめにする」椅子ですよ。
フレームが細くて安定感があまりないので、最初のうちはちょっとおっかなびっくりだったけど、なれるとそのユラユラした感じがたまらなく心地よいです。
ただ、立ったり座ったりを繰り返すようなときは面倒です。半強制的に深く座ることになるので、料理や食事もしにくいです。
我が家では、キャンプの料理はテーブルを囲んでみんなでやることが多いのですが、深く座ることになるサバンナチェアだとこれがきついです。
まだ試したことはないですが、料理や食事のときは地べたに座るお座敷スタイルのほうが楽かもしれません。
高い背もたれに思いっきり身体を預けて過ごす至福の時間は、食事とその後片付けなどが済んでから消灯までのちょっとした間だけでしたよ。
総合的に見て、子供がいることもあり、食事のとき以外はあまりじっとしていない(そもそも昼間はあまりテントサイトにいない)我が家では、ローチェアのメリットよりデメリットのほうが大きく感じました。
ただ、ロースタイルに慣れていないことも大きいと思うので、当面はこのまま様子を見ることになると思います。
かなりの出費だったし、簡単にあとには引けないんですよ。