オイルランタン(ハリケーンランタン)の仕組みと選び方

最近新しいオイルランタンを買いました。
気になっていたものが、在庫処分か何かでたたき売りされていたので。

実はこれまであまり細かいことは気にせず使っていたりしたわけですが、今回買ったのは気に入っているのでちょっと大切に使いたく、これを気にいろいろ調べてみたことも含め、記事にしてみようと思いました。

というわけで、本記事では「ハリケーンランタンとは何か?」「どうやってランタンを選べば良いのか?」について書いていこうと思います。

「選び方」について、先に言っておかないと怒られるかもしれませんので、結論を出しちゃいますが、僕の考えは「価格と見た目で好きなものにすればいいんじゃない ?」という、身も蓋もないものです。

ちなみに、今回僕が購入したのはDIETZのハリケーンランタンで#76のゴールド(ブラス)です。

限定カラー(真鍮メッキ)ということで、定価は他のカラーのものよりもかなりお高いです。
定価(8,500円くらい)だったら自分は買いませんでした。

オイルランタン/ハリケーンランタンとは?

ところで、そもそも「オイルランタン」「ハリケーンランタン」ってなんでしょう?

キャンパーなら多くの人がイメージするのがこういうやつですよね?

デイツ ハリケーンランタン #76

実際このDIETZのランタンも商品名が「ハリケーンランタン」そのものですしね。

ハリケーンランタンには3つの種類がある

「ハリケーンランタン」の定義には諸説あるかもしれませんが、例えばWikipediaのこのページを見ると、

「バーン・ランタン」ないし「ハリケーン・ランタン」としても知られる灯油ランタンは、携帯および屋外使用のために作られた平芯ランプである。これははんだ付けないし圧着された打ち抜きされた金属板で作られており、メッキされた鋼板が最も一般的な材料で、真鍮がそれに続いている。デッド=フレイム型、ホット=ブラスト型、コールド=ブラスト型の三種類がある。

Wikipedia : 灯油ランプ

とあります。

そして、今日キャンプで使用されているのは、大部分がコールド=ブラスト型で、デッド=フレイム型が残りのちょっとといった感じかと思います。
僕はホット=ブラスト型が使われているのを見たことがありません。

ここで、今でも使われていることの多い、デッド=フレイム方式と、コールド=ブラスト方式の2つについて、どのようなものかをざっくり説明しておきます。

デッドフレイム型

例えば下のようなやつです。

実はずっと前からめちゃめちゃほしいやつ 高いから無理だけど

このガラスの煙突がポイントで、まずこれで風の影響を抑えることができます。これは直感的にもわかりやすいですよね?

もう一点は、この煙突形状により燃焼の効率が良くなる→比較的炎が大きくなる平芯(きしめんのような平たい芯)を使える、というのがあります。

これで、比較的風に強くて明るいランプになるというわけです。

とはいえ、これでもちょっと風が強いと煙突内の気流が乱れて火が消えてしまうんですね。
なのでデッドフレイム(Dead flame: 死んだ炎)と呼ばれるようになっちゃったようです。

これを解決したのが、アメリカのジョン・H・アーウィンさん。
1960年代にホットブラスト型のランプを発明し、その数年後には今日も使われているコールドブラスト型のランプを発明したのだそうです。
*参考 : The kerosene lantern . . . still perfect.

ホットブラストはもうほぼ廃れているので、ここからはその改良版であるコールドブラストについて説明します。

コールドブラスト型

まず、コールドブラスト型のざっくりした構造を下の図を見てみてください。
今販売されているものは、大体どこのメーカーのものでもこの基本構造はほぼ同じです。

コールドブラスト型ランタンの基本構造

注目すべき点は、濃い青で示した燃焼用の空気の通り道です。

この空気は、ランタン上部の円筒の内側にある給気口から入り、チューブ内を通ってランタンのバーナーまで届いていますね。

「円筒の内側」なので、外側から風が当たっても空気の流れにはあまり影響が出ないわけなのですね。

この構造のおかげで、バーナーに入ってくる空気は風の影響を受けにくい、つまり風が吹いても消えにくいという仕組みです。

このランタンの特徴的な両側のチューブは、中を燃焼用の空気が通るためのものというわけです。

オイルランタンの種類のまとめと本記事の対象

まずはじめに、当記事での「オイルランタン」ですが、実際にはコールド=ブラスト方式のハリケーンランタンのことを指しています。

広い意味で「オイルランタン/オイルランプ」というと、灯油やガソリン、パラフィンオイルなどの油を燃料としたランタン/ランプのことです。たぶんですけど。。

そして、そのオイルランタンの一種がハリケーンランタンであり、さらにそのハリケーンランタンの一種がコールド=ブラスト方式のランタンというわけです。

ランタンのタイプ

少なくとも近年の日本のキャンプ界では、このコールドブラスト方式のランタンを、単に「オイルランタン」あるいは「ハリケーンランタン」と呼ぶことが多いみたいですね。

というわけで、本記事でも単に「オイルランタン」あるいは「ハリケーンランタン」と表記した場合は、このコールドブラスト方式のハリケーンランタンのことを意味します

オイルランタンは「使える」か?

オイルランタンに対する期待が高いあまりに、買ってからがっかりする場合もあると思います。

基本的に、オイルランタンは数十年前に開発されたものが現在でもそのまま製造されているようなものです。数十年間、ほとんど技術的な進化がないということです。

そのため、機能的な成熟度は高いですが、メーカーによって若干の違いはあるものの、品質的には現代の価値観でみると低レベルなものばかりです。
※ 僕の主観がだいぶ入りますが、有名メーカーのものでも(他よりはマシと言うことはあれど)総じて低品質です

そんな事情も鑑みて、ここでは知らなかったら後でがっかりするかもしれないオイルランタンの現実について説明します。
あえて、オイルランタンの弱点や誤解をもたれそうなことを先出ししておこうということです。

照明器具と考えると実用性は低い

ランタンは一応照明器具だとは思うのですが、おそらく多くの現代人の基準だとオイルランタンはその図体の大きさに対して明かりは暗いです。

少なくともいまやLED照明が主流となっているキャンプにおいては、オイルランタンは照明というよりも、その情緒を楽しむものだと考えてもいいと思います。
LEDではなかなか醸し出せない、炎のゆらめきや自然な発光に癒やしを感じるんですよね。

ネットの口コミなどを見ると、無理に明るくしようとしてランタンをススを大量発生させたり、すぐに芯が燃え尽きてしまうといったトラブルになってしまう人が見受けられます。

もちろん、寝る前に何もせずまったりしたいときはこの暗さがちょうど良いかもしれませんし、ソロキャンプなんかはこれ一つで十分だという人もいると思います。

参考までに、オイルランタンと100均のLEDランタンのを同時に点灯した場合の写真がこちらです。

オイルランタンとLEDランタンの比較
左がオイルランタン、右がLEDランタン

LEDの光がランタンの影を作るくらいに、明るさの違いがあることがわかりますね。

よく言われるのが「オイルランタンだけだとBBQの肉の焼け具合もわからない」です。これ本当にそうです。

揺らしたり傾ければオイルは漏れる

オイルランタンは水平なところに置くか、揺れないところにぶら下げて使うものです。

「それ以外のケースでオイルが漏れても知ったこっちゃないよ」というのが各メーカーの態度です。
つまり、メーカーとしては傾いても漏れないようにするつもりは無いみたいです。

オイルランタンの燃料の上限

具体的には、上の写真の赤い線より上に燃料が届くと漏れてもおかしくありません。

先にオイルランタン(コールドブラスト)の仕組みを簡単に説明しましたが、その図において、燃料が漏れないようにできているのはタンクの下(つまり写真の赤線より下)の部分のみです。

空気が通るための場所、つまり写真の赤線より上はすき間だらけだと思ってください。これはフュアハンドやデイツといった有名メーカーの製品でもそうです。
※ 空気は多少漏れてもランプの機能にはあまり影響がないから、わざわざ密閉するように作られていないんですね。

構造上、タンク内の燃料が多い場合にランタンを傾けちゃうと、本来空気だけが入る場所に燃料がはいりこんじゃうんですね。
そうすると、そこから外に燃料が漏れてきます。

大抵は漏れるとしたら下の写真の青い丸のどこかです。
もし赤い丸のところから漏れていたら、残念ながらそれは不良品か使っているうちに壊れたかです。

燃料漏れが起きやすい場所

1の注油キャップですが、これもフュアハンドやDIETZなんかは紙のパッキンがついているだけなので気密性が足りなくてオイルは漏れてきます。
※ パッキンすら数十年前のまま改善する気は無いみたいなんです。。
これはゴムのパッキンに変えて使う人もいますし、DIETZの代理店なんかはオプションで専用ゴムパッキンを販売していたりしますが、通常の使い方をしていればそこまでしなくても問題ないと思います。

風には強いけどハリケーン(台風)に耐えるほどではない

ハリケーンランタンという名前ですが、さすがに台風レベルの風では消えるのが普通だと思います。
少なくとも僕が以前使っていたオイルランタン(フュアハンド)であえて強風時に試したときはあっさり消えました。

ただし、かなり風にかなり強いことは確かです。

どのくらいの風に耐えるかというと、普通のファミリーテントが張れるくらいの風ならたぶん消えません。
少なくとも僕はキャンプ中に風そのものが原因でオイルランタンの火が消えたことはありません。
実際には、風に煽られてランタンが倒れたりする心配のほうが先にくるので、早めに消しちゃうからなのですが。。

誰が言い出したのか知りませんが、ネットではハリケーンランタンは風速50m/sでも消えないとか言う説があるみたいですね。中には80m/sなんていうのまで。。
※ 調べたけどまともにソースを示している人が見つかりませんでしたので、根拠はわかりませんでした。

ジョークで言っている人もいるのかもしれませんが、オイルランタンを販売しているショップの説明文にまでもっともらしく書いていたりします。

もちろん風速50m/sなんて風が吹いたら消えるはずです。
本当にそんな強風に耐えるランタンが必要であれば、LEDランタンをおすすめします。
※ その前に風速50m/sの環境では早急に安全な場所に避難することを強くおすすめします。

どこのランタンを選べば良いのか?

冒頭で述べた通り、僕の結論から言ってしまうと「好きな見た目と出せる価格で決めればいいと思う」ってことになってうのですが、、

それじゃあ面白くないので、僕がそう考える理由も兼ねて、よく使われているランタンの比較をしてみます。

ここからは、かなり僕の個人的な主観と予想が入ってきます。ご了承ください。

また、本記事執筆時点で、僕が実際に所有しているハリケーンランタンはDIETZ #76だけです。
過去には、Feuerhand 276も所有していましたが、他の製品などについては、ショップの店頭や知り合いの所有物を見たり触ったりしただけですので、決してフェアなレビューではありません。

オイルランタンメーカーの大きなくくり

オイルランタンを比較する前に、まずランタンメーカー/ブランドの大きな括りについて述べます。
かなり僕個人の独断(とたぶん偏見も)が入っていますが。

ちょっと乱暴ですが、僕の中ではオイルランタンは「フュアハンド」、「デイツ」と「その他」の3つに分けて考えています。

2大巨頭のフュアハンドとデイツ

ハリケーンランタンといえばHeuerhand(フュアハンド)とDIETZ(デイツ)が世界的にも有名です。

どちらも歴史のあるメーカー/ブランドであり、過去には互いの人気製品や技術をパクったりパクられたりしながら今日に至っているようです。
そして(僕が見たところ)その他のメーカーのものも似たような感じなので、互いの良いところをコピーしながら進化してきた結果、どこのものも似たりよったりの今の形に落ち着いたのではないかと思っています。

ちなみに、僕が最近購入したDIETZの#76は、その前に僕が使っていたHeuerhandの276のコピーと言われているようです。
※ それより前にはHeuerhandがDIETZの製品をコピーしたりしているので、どっちもどっちの世界です。きっとそういう時代だったのでしょう。

デイツ (DIETZ)

R.E.DIETZ社は1840年にロバート・エドウィン・ディーツ(Robert Edwin Dietz)さんがアメリカのニューヨークで立ち上げた会社が元になっています。
当時はキャンドルランタンを製造していたようです。

1860年代に、ジョン・H・アーウィンさんが先にちらっと述べた、ホットブラストランタンを発明し特許を取得しました。
そして、アーウィンさんはその数年後に現在もメジャーなコールドブラストも発明しました。

その製造・販売権を得たのがR.E.デイツさんの会社(現在のR.E.DIETZ社の前身?)です。
現在も存続しているR.E.Dietz companyとなったのは、数年後の1870年代です。

すごく歴史のある会社ですが、まだちゃんと残っています。ただし現在は本社が香港にあり、製造拠点は中国本土です。

参考 : R.E. Dietz History

フュアハンド (Feuerhand)

Heuerhandはもともとヘルマン・ニーア/アーネスト・ニーアさんというドイツの兄弟が1893年に立ち上げたハリケーンランタン工場をスタートとしているみたいです。

こちらも歴史がある会社ですが、ドイツが負けた第二次世界大戦後に一旦解散を余儀なくされたりとかもあったようです。
こちらはNier-Heuerhandという会社だったのですが、2013年に倒産し、2014年からはこちらもドイツのキャンプ用品メーカーであるPetromaxによりHeuerhandブランドが引き継がれて今に至っています。
製造はドイツ国内で続けているようです。

参考 : History of Feuerhand

その他いろいろ(中華系ランタン)

もちろん、フュアハンド・デイツでもなく、ここで述べる中華系ランタンとは別のものもあります。

例えば製造も日本国内の株式会社WINGED WHEELがその例です。
ここなどは、少なくともハリケーンランタンに関しては、当記事が対象にするようなキャンプで気楽に使うようなものとは一線を画した高級品です。
ここでいう「その他いろいろ」やフュアハンド、デイツのオイルランタンとは全く方向性が違う別物です。

勝手に「その他」でくくっちゃっていますが、比較的メジャーなところではキャプテンスタッグ、カメヤマキャンドル、BUNDOKやその他のガレージメーカーやアマゾンとかにある中国製のハリケーンランタンのことです。

当記事ではこれらのオイルランタンを「中華系ランタン」と呼びます。

大体どれもほぼ同じデザイン・サイズだったりしますよね。
デザイン的にはHeuerhand 267とDIETZ #78の組み合わせ的な感じで。。

おそらく中国で出回っている設計(デザイン)にロゴだけいれるとかいったちょっとした変化をつけただけのものがほとんどだと思います。← あくまでも僕の勝手な予想ですよ。

Alibabaでちょっと探してみると、例えば以下のような製品が出てきます。

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こういった工場に必要な費用を出せば、ロゴ入りの金型をつくってくれたり、ちょっとした改良版をつくってくれるんです。
販売する方も、ロゴだけ入れれば自社製品になるということで、開発費を抑えることができ、売値も安くできるというわけです。

そういうわけで、見た目が同じような製品が乱立するというわけですね。
これはオイルランタンに限ったことではなく、キャンプ用品の世界では昔からよくあることです。

誤解のないように言っておきますが、こういった工場で作ったものが全て同じ品質であるというわけではありません。

各メーカー/ブランドが使っている工場が同じであるかどうかわかりませんし、同じ工場だとしても製造や検品などのコントロール次第で品質が変わることは十分ありえます。

さらに言えば、もし輸入後に国内でもちゃんとした検品をしていたら市場に出るものの品質にはかなりの影響があると思います。
※ 販売価格を考えると、国内でのちゃんとした検品はしていないのではないかと思います。せいぜいざっと外観を目視するくらい?

機能的な違い

先にも述べましたが、コピーしたりされたりしながら進化してきたフュアハンドとデイツ(やそれ以外の昔から作っているメーカー)のオイルランタンは、現在ではみな同じようなものとなって落ち着いています。

そして、それらのしのぎを削ってきたメーカーの製品をコピーした中華系ランタンも当然同じようなものです。

要するに、機能的にはどれも同じようなものだと考えて良いかとおもいます。

明るさとかも同じなの?

機能が同じと言っても、製品によって明るさの違いはもちろんあります。

ざっくりした目安でいうと、大きいランタンのほうが明るい場合が多いです。

もうちょっと細かい話を言うと、使用している芯の大きさ(芯の幅)が大きいほど明るいです。
なぜなら大きい芯のほうが大きい炎を出せるからです。

そして、大抵の場合は大きい芯を使って大きい炎を出そうとすれば、ランタン自体のサイズも大きくなってしまいます。
小さなホヤの中で大きい炎を出すのは危ないし、ちゃんと完全燃焼させるのも難しいでしょうからね。

キャンプで人気なのは、小さめのランタン(高さ30cm以下くらい)で、芯の大きさ(幅)は10~12mmくらいのものが標準的かと思います。

芯の幅が同じなら、どの製品でも明るさはほぼ同じです。

以下の表に、キャンプでは人気のあるサイズ(高さ25cmくらい)の各オイルランタンの純正の芯幅をまとめます。

デイツ #76/#7812mm(4分芯)
フュアハンド 27312mm(4分芯)
中華系ランタン (高さ約25cm)10-11mm
各オイルランタンの純正ウィック(芯)の幅

中華系ランタンは若干芯の幅が小さいですが、明るさの違いはあまり感じません。

これくらいの差であれば、芯の幅による違いよりも、使う燃料であったり芯の先端のカット形状や芯を出す長さのほうがずっと明るさ(炎のでかた)に効いてくると思います。
それと、この後に述べますが、大抵のオイルランタンは作りが荒く、個体差もあるかもしれません。

品質の違いは?

品質というか作り込みの精度の違いといったほうが良いかもしれませんが、価格を見なければHeuerhandが一番マシ、次に来るのがDIETZで中華系ランタンはそれより下、というふうに感じています。(個人の感想です)

これは製品個体のアタリ/ハズレもあると思います。
店頭などで現物を見れる環境にある方は、ぜひ見てみてください。感じ方は様々だと思います。

具体的には、ちょっとしたバリの処理の甘さだったり、接合部分のちょっとしたズレとかです。
全体的な歪みがあったりする場合もありますよ。

ちなみに僕のデイツは燃料キャップがゆるくて、しっかり閉まりませんし、バーナーの位置が中心からちょっとずれています。(実用上の問題は無いのでそのまま使っています)

とはいえ、中華系ランタンは安いものだと1,000円ちょっとのものもあったりして、そういうのについては「この値段でこれはすごい!!」と思ったりします。

一方で、フュアハンドやデイツは5,000円とか8,000円とかだったりするのを見ると「値段の割にはなんかしょぼいな」とも思います。
※ ほんの数年前の3,000円台だったときから価格だけ上がって品質は変わっていないことを見てきているだけに、余計にう感じてしまうところはあると思います。

ただし、中華系ランタンは(メーカーによるかもしれませんが)燃料漏れなどの不良品が多い気がしますので、「ハズレを引いたら返金か交換ができるショップで購入」することをおすすめします。

とおもったのですが、考えてみればフュアハンドもデイツも不良品は(確率は低いとはいえ)決して珍しいわけではないので、ハズレを引くリスクがあることには変わりないですね。

見た目の違い

というわけで、(同じくらいのサイズなら)どの製品も明るさに大差はなく、品質・仕上げやハズレ品の確率もどれもお値段なり(あるいはそれ以下)というわけです。しつこいですがあくまでも個人的な主観です。

そして何より、現代におけるハリケーンランタンの役割は、照明機器というよりも、ゆらめく炎の風情を楽しむもの(と僕は思う)ものである以上、使う人の好みのルックスであるかどうかが重要なのではないかと思うのです。

先に「好きな見た目と出せる価格で決めればいいと思う」と述べたのはそんな理由からなのです。
まあ、見た目もどれも似たようなものなんですけどね。。

ところでその「見た目」ですが、これは完全に好みの問題かと思います。

あえて言うならば、Heuerhandはちょっと無骨感があり、DIETZはやや柔らかめの佇まいといった感じでしょうか?

FeuerhandとDietz
左がFeuerhand、右がDIETZ

その他の中華系ハリケーンランタンは、Heuerhandにかなり似ていますが、細かいところを見てみると若干安っぽさ・荒っぽさは見えてしまうかもしれません。
いちいち細かいところを見なければほぼ一緒です。

可能であれば、実際にお店に行って現物を見てみることをおすすめします。
どれも一緒だと感じるか、全然違うと感じるかは人によりけりなのではないかと思います。

製造しているカラーバリエーションはHeuerhandが充実しています。本家の商品サイト
並行輸入品で良ければパステルっぽい色などもあり、普段はポップなインテリアとしても使えそうに思えます。
※ 日本国内の正規品はカラーバリエーションが限定されているようです。

DIETZのほうはオーソドックスなカラーでまとまっている感じですね。
僕が購入したゴールドもそうですが、光沢のあるメッキ系のカラーは(剥がれてくるまでは)きれいです。

光沢がある塗装/メッキは、暗いところで点灯したときの雰囲気がいいですよ。

まとめ

なんかまとまりがなくなっちゃいましたが、本記事をまとめると以下になります。

  • ハリケーンランタンには実は種類がある。ただし通常はコールドブラスト式のランタンのことを言う場合が多い。
  • ランタンは見た目で選べばいいと思う。そもそも照明としての実用性はあまりないし。
  • ただし、安いものほど不良品を引く可能性が高いかもしれない。

ダラダラと書いてきましたが、結論は3行でした。すいません。。

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ブログ管理人
KANI

キャンプ好きサラリーマン。歴は長いけど最近キャンプの機会は激減中。
キャンプ/アウトドア関連の役に立つ情報の発信を心掛けているつもりです。

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