アウトドアでの虫対策

キャンプスタイル

アウトドア活動をしていて、夏の蚊にイラッと来ることがありますよね?
ブヨ(ブユ)に至っては、3月~10月にも現れるので、冬以外はキャンプなどのアウトドア活動で虫対策が必要になります。

そんなアウトドア活動の際、虫よけを塗ったり蚊取り線香を炊いたりしていたのに虫に刺されたりすることはありませんか?

当記事では、正しい虫対策の方法について説明し、できるだけ虫刺されを防ぐためにはどうすればよいかを説明します。

虫除け空間を作るか、肌に直接塗るか?

虫よけの方法ですが、大きく分けて、人のいるスペースに虫が入って来ないようにする方法と、肌や服に直接虫除けを塗る方法がありますね。

虫が寄り付かない空間を作る方法の代表例が蚊取り線香ですね。蚊取り線香には殺虫用のイメージがあるかもしれませんが、蚊/アブ/ブヨなどの虫を近寄らせないようにする効果もあるんです。

直接体に塗るタイプのほうはいわゆる「虫よけ」と呼ばれるものですね。こちらは塗った場所から数センチの狭い範囲にしか効果はありませんが、効果自体は非常に高い方法です。

キャンプなどのアウトドアにおいて、効果が大きいのは、直接虫よけを塗る方法です。
実際には、両方の方法を併用するのが良いでしょう。

肌・服に直接塗る「虫除け」

適切な商品で適切な使い方をすれば、アウトドアでの蚊・アブ・ブヨ(ブユ)等の虫対策としては、最も効果が高い方法です。

各種虫よけの違いや選ぶための基準については、ちょっと長くなりすぎるので、別途以下の記事で詳しく説明しました。ぜひ参照してみてください。

虫よけの正しい使い方と選び方
春から夏・秋にかけて、アウトドアで活動する際に悩まされる蚊・アブ・ブヨ(ブユ)等の対策として、肌に塗るタイプの虫よけを使うことが多いと思います。 この虫よけですが、全然効かないという人も多いですね。 医薬品・医薬外部品のちゃんとした...

ここでは、上記記事の一部をまとめるにとどめておきます。

おすすめ虫除け

おすすめする虫よけは、キンチョーのプレシャワーPROです。

僕がおすすめする理由は以下のとおりです。(詳しく知りたい方はこちらの記事を参照してください)

  • イカリジン配合で比較的安全(赤ちゃんにも使える・年齢による使用制限なし)
  • イカリジン濃度が高いため効果の持続時間が長い
  • 無臭(無香料)

まず、有効成分がイカリジンであることが大きいです。
イカリジンは他の虫よけ成分(ディート等)に比べて安全性が高いとされており、乳幼児への使用にも制限がありません。
また、イカリジン自体は無臭であり、この商品には香料も含まれていないため、気になる臭いがしません。(エタノールが含まれているので塗った瞬間はアルコール臭がします)

また、イカリジンの濃度が15%と、日本国内では最も高濃度です。(国際的にはもっと高濃度のものが多くあります)
濃度が高いと、効果の持続時間が高くなるため、キャンプ、バーベキューや登山等、長時間アウトドア活動する場合に適しています。
例えばキャンプで使う場合、この製品の持続時間は6~8時間なので、朝・昼・風呂上がりの3回塗るだけでOKです。

現時点(2020年7月)で、日本国内でイカリジン15%で無香料の製品はこれだけになります。

アルコールフリータイプ

イカリジン自体はディート等の他の合成成分や、多くのユーカリやハーブ等のエッセンシャルオイルよりも肌への刺激は少ないですが、イカリジンを溶かすためにエタノールが配合されているため、アルコールに過敏な人は使えないかもしれません。

アルコールフリーのものとなると、アースのサラテクトPremium0が良さそうです。(僕は使ったことがありませんが)

ただし、有効成分はディートなので、それ自体が肌に合わない人がいる可能性もあり、子供への使用については以下の制限があります。

  • 生後6ヶ月未満 : 使用不可
  • 6ヶ月以上2歳未満 : 1日1回
  • 2歳以上12歳未満 : 1日1~3回

ディートの濃度から予測される効果の持続時間も3~4時間程度だと思われ、一日中虫除けが必要なキャンプなどでは、この使用回数の制限は厳しく、他の方法も併用する必要がありますね。

正しい使い方

使用方法・用量等は各製品の説明をよく読み、それに従うようにしてください。

かなり多くの人が、虫よけを効果的に使えていません。そして、虫よけはあまり効かないと思いこんでしまいます。実際のところ、正しく使えば虫よけはかなり効くものです。

それではどうすればよいかと言うと、肌が露出している部分(目・口や傷口の周辺を除く)全てに十分な量の虫よけを塗ることです。

虫よけの効果がある範囲は、塗ったところから数センチの狭いエリアだけです。塗り残しがあるとその場所を見事に刺されることになります。

例えば、スプレー式の虫よけであれば、一旦手にスプレーしてから手で塗るか、スプレーした後を手でちゃんと伸ばすようにします。

中にはガッツのいる蚊もいて、塗りムラがある場合などは塗りが薄いところを刺してきます。スプレーでシュッとやってそのままだとおそらくどこか刺されますよ。

ちゃんと塗るようにすると、意外と虫除けを消費します。
家族で泊まりのキャンプなどでは、足りなくなりがちですので、ちょっと余裕を見て多めに持っていくことをおすすめします。

虫除けリング・パッチ(シール)

特に子供向けには、輪ゴム状の虫よけリングや服にあるパッチ(シール)タイプのものがよく使われています。

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これらは一定の効果はありますが、肌に直接塗る虫除けに比べるとだいぶ落ちます。

例えば輪ゴム状のリングタイプのものは、両手首・両足首につけておけばその近辺は刺されにくいです。それでも顔や首は普通に刺されます。

パッチタイプのものも、肌が露出しているところの近くの服や帽子に何枚か貼っておけば刺されにくいです。背中の真ん中に1枚貼ったくらいではあまり効果はないです。

効果はさほど高くありませんが、これら、特にリングタイプの大きなメリットは、汗や水で流れ落ちないことです。

例えば川遊びなどで、手先・足先の虫よけが洗い流されてしまうようなときは、塗る虫よけとリングタイプを併用すると良いでしょう。

キンチョーの香Ringは、アリ・ヒアリに効果があることも確認しているようです。アリに関しては、先に述べたイカリジンやディートでは効果はないとされているので、これはメリットになりますね。

これらのタイプは、虫が嫌がる臭いにより、虫が近づかないようにするものなので、臭いは強いです。そのため、人によっては(僕のことですけど)、特に食事中などに使うのは辛いです。

蚊取り線香

夏の定番の感もありますが、今はもうアウトドアでしか使わないという人が大部分ではないでしょうか?

蚊取り線香

屋外で使用する際は風などの条件にもよりますが、気化した成分はすぐに拡散してしまうので、完全な虫よけにはなりません。

人のいるエリアを囲うように置くか、風上に複数置くようにすることで、ある程度は虫が寄り付きません。

最近は煙(気化する薬剤)の量が3倍のアウトドア用のものもありますが、それを1本使うよりは普通のものを3本離れた場所においたほうが効果は大きいと思います。

使用する際は、安全に気をつけて地面に近い位置に置くようにしたほうが効果的です。蚊は地面すれすれを飛んできたりしますので、蚊取り線香を高い位置に置いておいても効果が少ないです。

蚊取り線香は、もともとは、ピレトリンという殺虫・忌避効果(虫が寄り付かなくなる効果)のある成分を多く含む、除虫菊から作られていました。
現在の多くの蚊取り線香は、線香に、合成して作られたピレトリンや、その仲間であるピレスロイド系の成分を練り込んだものです。
殺虫・忌避効果があるのは、線香に練り込まれたピレスロイドが揮発することによるもので、線香の煙や香り自体にはそのような効果があるわけではありません。

蚊取り線香は風情があって良いものですが、火を使うことによる危険性や、煙や臭いが強いことなど、人によっては大きなデメリットがあります。
次に紹介する電池式の蚊取り器が最近各社から販売されています。個人的には蚊取り線香よりもこれらの電池式の蚊取り器をおすすめします。

電池式虫蚊取り器

最近は、電池でファンを回して薬剤を放出する蚊取り器が、キンチョー、アース、フマキラーなどおなじみの各社から販売されています。

これらは、蚊取り線香と同じく、ピレスロイド系の成分により殺虫・忌避効果を得ています。
ただし、蚊取り線香が有効成分を熱により揮発させるのに対し、電池式(ファン式)蚊取り器では、揮発性の高い有効成分(トランスフルトリンやメトフルトリン)を含んだカートリッジに風を送ることで、有効成分を揮発させています。

殺虫・忌避成分は蚊取り線香に使われているものとほぼ同じですので、その効果も変わりありません。

トランスフルトリンとメトフルトリンについては、住友化学のこちらの研究結果(pdf)によると、ファン式蚊取り器に用いた場合、アカイエカに対するメトフルトリンの効果はトランスフルトリンの3倍(ヒトスジシマカについては効果5倍)と示されています。

トランスフルトリン、メトフルトリンともに匂はほぼ無臭で、もちろん煙も灰も出ません。普段自宅で使うのにも適しています。
自宅で使っている場合は、アウトドア活動時にはそれを持ち出すだけでよいだけなので、ムダも少ないですね。

キャンプの際の大きなメリットとしては、火を使わないのでテントの中でも使用できることがあると思います。
※ テント内で使用する際は、定期的に換気をするか、寝る前にOFFにするように注意してください。

アウトドアでは、キンチョーの蚊がいなくなるカトリスはおすすめです。
強力なメトフルトリンを使用しており、縦置き・横置きのどちらもできるので、有効成分が噴出する方向を調整しやすいです。
カトリスはなぜか価格も安いので、複数台の購入もしやすいですね。2,3台購入しても高価なアウトドア用の蚊取り線香を大量に使うよりずっと安くつきます。

僕の場合、キャンプではテーブルの下に1つともう少し高い位置の風上気味のところにもう一台置いています。
屋外ではこれだけで完全に虫を防ぐことはできませんが、この使い方でそれなりに効果はあると感じています。

蚊取り線香も電池式の蚊取り器も、屋外で使用する際には過信は禁物です。
特に風がある場合は大して効きません。あくまでも補助的に使用するくらいの感覚で使うのが良いと思います。

携帯電池式蚊取り器

電池式蚊取り器には携帯型のものもあります。

先の据え置き型に比べて小さく、ベルトが付いていて腕や足などにつけることができるものです。効力がある範囲は、当然据え置き型よりも小さくなり、装着している人の周囲だけになります。

実際に使ってみると、ほぼ無風のときにじっとしていればほとんど蚊に刺されません。僕(というか、使っているのは子どもたち)はキャンプのときは椅子にぶら下げています。

ただ、これを使っても動き回っているときは薬剤が拡散してしまうようで、結構蚊に刺されます。おそらく風があるときも同様かと思います。結局は肌に塗る虫よけの補助的な使い方になっています。

使うとしたらフマキラーのどこでもベープNO1未来が使いやすいかと思います。

サイズは「ギリギリ腕につけてもいいかな」くらいです。子供の腕には大きすぎるのですが、これでも他の製品に比べると自分の知る範囲では最小です。
ベビーカーなどにつけるにもちょうどよいサイズだと思います。

あまり(あるいは全く)効果がない物たち

虫除けキャンドル・パラフィンオイル等

ハーブ系の香りで虫が近づかないようにすることを狙ったものです。

少なくとも屋外で使う場合の効果はたいして期待できません。先に述べた電池式の蚊取り器よりも全然効かないです。

香りや炎の雰囲気を楽しむついでに、なにもないよりはマシな程度の虫よけ効果が得られるくらいの感覚で使用するのが良いと思います。

携帯式の超音波蚊よけ器、スマホの蚊よけアプリ

昔は超音波を用いた蚊よけ器が割と売られていたのですが、あまり見かけなくなってきました。なぜならほとんど効果がないからです。

スマホのアプリも同様、たいして意味はありません。

LED電球、LEDランタン

普通のLEDの光に虫は寄ってこないという事実が、「虫はLEDの光を嫌う」と誤解されているケースがあります。

光に集まる虫の多くは、その光に含まれる紫外線に引き寄せられています。この紫外線ですが、太陽光、蛍光灯などに含まれますが、LEDの光には全く含まれません。

事実は「LEDの光は虫にとって魅力はないが、嫌うわけでもない」です。

ちなみに、主にキャンプ等ではテーブルライトをLEDにして、ガソリンやガスで燃えるランタン(虫が集まりやすい)をテーブルから離れた場所に設置することで、虫をテーブルに寄せ付けないという方法が使われます。
これもたいした効果はありません。蚊やブヨにとっては、紫外線の光よりも獲物(人間)の臭いのほうが魅力があるようで、そのような対策だけでは普通に刺されまくります。

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